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【書評】イシューからはじめよ:問題解決とは問題を定義することから始めるべき

仕事 書評

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ムダに長い会議。働いても働いても終わらない仕事。こんな経験は皆さんもされたことあるのではないでしょうか?

 

今日ご紹介するのは、元マッキンゼーの安宅和人氏が書いた「イシューからはじめよ」です。この方は問題解決のプロフェッショナルとして、世界的に有名なマッキンゼーでのマーケティングコンサルタントして活躍された方です

 

実はこの本を読んだのは最近ではなく、発売された2011年頃だったと記憶しています。すっと頭に入るような読みやすさと、「あぁ分かる分かる」と思う点が非常に多く、目からウロコだったのを今でも覚えています。それ以来、仕事をする上でのボクのバイブルとなり、ちょっとした壁にぶつかるために読み直し、噛み締めてきた良書であります

 

今日はその「イシューからはじめよ」の内容を皆さんにご紹介したいと思います

 

 

 あなたの仕事はなぜ終わらないのか?イシュードリブンについて

 

仕事をすすめる際に、何か問題が発生しては「どうしたらこの問題は解決されるのだろうか?」と必死にアイデアを出した経験はありませんか?

 

アイデアを色々出してみても、どれが1番当たるのかよくわからず、結局ズルズル仕事が長引く。また、状況は全く改善しない、、、と言った経験をされたことがあるのではないでしょうか?

 

 

なぜこのような状況に陥ってしまうか?

 

 

それは問題解決以前に、問題の定義ができていないため、問題を解きようが無いためです。つまり解くべき問題がよくわかっていないのに解答用紙に何かを書かなければいけない。といった本質的に全く関係ないことに労力を注いでいるからです

 

本質的に「何に対してケリをつけなければいけないか?」=イシューを見極めること、ができなければ いつまでたっても問題は解決することはありません

 

解こうとしている問題はそもそも答えを出せる問題なのか?

 

このパターンもあると思います。問いは設定したものの、ずっと行き詰っている。その場合はそもそも解くことができない問題に立ち向かっている場合もあります。解けない問題に対してウンウン唸るのは時間の無駄ですので、さっさと諦めて別の解くべき課題を向かったほうがいいでしょう

 

 

イシューが分かったとしても深い仮説がない限り答えは出せない

 

仮にイシューが明確になったとしましょう。でもイシューを出すだけでは答えにたどり着くことはないでしょう。なぜなら答えを出すためには「検証するべきポイント」が必要だからです。

 

検証するべきポイントがないということは、何に対して白黒つけたらいいかわからない状態を意味しています。つまり、検証するべきポイント=「深い仮説」がない限り永遠に答えにたどり着くことはないでしょう

 

ここで大事なことは「深い仮説」であることが大事になってきます。「浅い仮説」であると結局検証できたとしても「だからなんだ?(=so what?」となります。結局浅い仮説を検証しても答えにたどり着かない、もしくはたどり着いたように見えて論理がただ飛躍している場合がほとんどでしょう

 

よくトヨタ自動車は、「何故?」を5回繰り返せ。というのが社内で行き届いている。という話を聞きます。これも深い仮説を出すための思考法が浸透しているということだと思います

 

「イシューからはじめよ」では、深い仮説にたどり着くためにはso what?を繰り返すべきだと書かれています

 

本書に掲載されていた例は

 

1)地球温暖化は間違い

↓「so what?」何を間違いとしているかが曖昧

2)地球温暖化は世界一律に起こっているとは言えない

↓「so what?」地球の気候に多少のムラがあるのは当然

3)地球温暖化は北半球の一部だけで起きている現象である

↓「so what?」地域が限定されたので白黒つけやすくなってきた

4)地球温暖化の根拠とされるデータは、北米やヨーロッパのものが中心であり、地点に恣意的な偏りがある

↓「so what?」地域がさらに限定されたため、検証のポイントが明確になる

5)地球温暖化を主張する人達のデータは、北米やヨーロッパの地点の偏りに加え、データの取得方法もしくは処理の仕方に公正さを欠いている

→「データ」に加え、その「取得方法・処理の仕方」に問題があるという仮説があるため、答えを出すべきポイントがより明確なイシューになる

 

 

どうでしょうか?1)の浅い仮説から「so what?」を繰り返すことで、深い仮説になり検証ポイントが明確になったのがわかると思います。

 

検証ポイントがはっきりすればこっちのものです。何故ならあとは検証するだけだから。つまり深い仮説を頭を捻ってしっかり出すことが問題解決をするためには重要なのです

 

よく「仮説はなんですか?」と質問すると全く答えられない人がいます。その人の言い分を聞くと、「わからないから仮説なんて立てようがないでしょう?」という返事が来ることが多いです。でもわからないからこそ仮説を立てる必要があるんです

 

仮説をたてないということは、結局何を検証したらいいかわからないまま問題をただ先送りにしているだけに過ぎないんですね。大事なことは、多少わからないポイントがあったとしても「大胆にスタンスを取って仮説を立てること」。逆にこれができない限り問題はいつまでたっても解くことはできないということは肝に銘じておきましょう

 

最後にまとめ

いかがだったでしょうか?仕事をしていれば同じような悩みを抱えている人はごまんといると思います。

問題解決をするために一番大事なことは、正しく問題をまず定義してあげることです。その上で、深い仮説を持ち、白黒つけるべきポイントをはっきりさせること。簡単なように見えて難しいことではあります、「イシューからはじめよ」には他にもたくさん、シンプルだけど本質的で目から鱗なことがたくさん書かれていますし、今日ブログに上げたのもほんの数%の部分に過ぎません。

 

もし仕事がうまく進まずに悩んでいる方がいたら、一度手にしてみてはいかがでしょうか?ボクがはじめて読んだときと同じように、はっとする部分があるはずです。私と同じように仕事で悩みを抱えている人が、この本で救われたらいいなぁと思います