固め濃い目

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音が聞こえる漫画、「四月は君の嘘」で新年初号泣した

[まとめ買い] 四月は君の嘘(月刊少年マガジンコミックス)

新年1発目に大人買いした漫画、「四月は君の嘘」で大号泣してました。
なんでこんなに素晴らしい漫画をボクはまだ知らなかったんだろう。
全11巻で、大人買いしても5000円しない。本当に素晴らしい作品。
このマンガを読んで、恋をしたくなりました。


ストーリーは、中学三年生のピアニストの話。
ボクの伝えるストーリーだと話が稚拙になってしまうので、ウィキペディアから引用↓

https://ja.wikipedia.org/wiki/四月は君の嘘
かつて指導者であった母から厳しい指導を受け、正確無比な演奏で数々のピアノコンクールで優勝し、「ヒューマンメトロノーム」とも揶揄された神童有馬公生は、母の死をきっかけに、ピアノの音が聞こえなくなり、コンクールからも遠ざかってしまう。
それから3年後の4月。14歳になった公生は幼なじみの澤部椿を通じ、満開の桜の下で同い年のヴァイオリニスト・宮園かをりと知り合う。ヴァイオリンコンクールでかをりの圧倒的かつ個性的な演奏を聞き、母の死以来、モノトーンに見えていた公生の世界がカラフルに色付き始める。
かをりは、好意を寄せる渡亮太との仲を椿に取り持ってもらい、渡と椿の幼なじみのである公生とも行動を共にするようになる。公生はかをりに好意を抱くようになるが、親友である渡に気を遣って想いを伝えない。椿は公生のかをりへの恋心に気付き、また自身に芽生えた公生への恋心にも気付き苦悩する。かをりは、公生のことを友人Aと呼び、ぞんざいに扱いつつも、自分の伴奏を命じるなど、公生を再び音楽の世界に連れ戻そうとする。また、かつて公生の演奏に衝撃を受けピアニストを目指すようになったライバルの相座武士や井川絵見にも背中を押され、公生は再び音楽の道に戻っていく。

本当にどこにでもありそうな漫画にしか聞こえないんだけど、本当に素晴らしい漫画で全11巻を一気に読破してしまった。


何が素晴らしいかって、このマンガを読むと音が聞こえてくるんだ。


スポーツに関するマンガはゴマンとある。
スポーツは勝敗がある。どんなプレーをしたらウルトラC難度なのかよくわかる。
スポーツマンガは見ててわかりやすい。

料理に関するマンガもたくさんある。
料理は味がある。マンガを読んでる人に味を伝えるのは難しい。
それでも美味しさに関する表現はたくさんある。
「おいしい」「甘い」「とろける」「ジュワーッ」
日本人の語彙力があるからこそ表現が難しい味も伝わる。

音楽に関するマンガはあんまりない。
あるにはあるんだけど、料理以上に表現が難しい。
料理は見た目があるけど、音には見た目がない。
料理には色々なコトバの表現があるけど、音楽にはほとんど無い。


スポーツをする人は少なくても、音楽を聞かない人なんてほとんどいない。
こんなにみんなに慣れ親しんだものでもやっぱり表現することはすごい難しいことなのだ。


そんなに難しい音楽だけど、このマンガからは音が聞こえてくる。
ジャンルもクラシックで知っている曲なんて殆ど無い。
でも読んでると音が自分の頭にながれ込んでくるんだ。

音だけじゃない。周りの観衆のドキドキ、演奏者の心の叫びも一緒に流れ込んできて、本当に演奏を聞いているかのようになる。
一つ一つの演奏の裏に大きなドラマが有り、舞台に立っているんだなと。その一つ一つのドラマに涙をしてしまうわけです。

最後はヴァイオリニストからの手紙で締めくくられるのだけど、その手紙で今までホロホロ来てた涙がもう滝になります。
スラムダンクにしろ、あだち充の「ラフ」にせよ、ラストを手紙で締めくくるマンガは本当にずるいよ。泣かないわけ無いじゃん。

「四月は君の嘘」ってどういう意味なんだろうと思いながら読んでたんだけど、最後の最後の手紙でようやく理由がわかります。
なんて悲しくて切ないタイトルんだろう。ここは実際にマンガを手にとって、最後の手紙を皆さんも是非読んで欲しい。


仕事が始まるまでにもう一周します。

四月は君の嘘(1) (月刊少年マガジンコミックス)

四月は君の嘘(1) (月刊少年マガジンコミックス)